コラム

コンクリートが固まる仕組みについて

打設前のコンクリートは液状で、固まることで本来の効果を発揮します。
コンクリートは放置するだけで固まってしまいますが、なぜ固まるのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コンクリートが固まる仕組みについて解説します。
▼コンクリートが固まる仕組み
■放置して固まるのは乾燥したから?
コンクリートは放置するだけで固まることから、乾燥したことで固まったと思っている方も少なくありません。
しかし、コンクリートが固まるのは乾燥したからではありません。
コンクリートに含まれる材料が大きく関係しているのです。
■コンクリートが固まる仕組みはセメントにある
コンクリートの原料の1つにセメントが含まれています。
このセメントが水と合わさることで化学反応(水和反応)を起こし、コンクリートが固まるのです。
化学反応と聞くと一時的なものというイメージがありますが、セメントの場合は水和反応が終わった後も効果が継続します。
この性質により、多くの建築物にコンクリートが使用されているのです。
▼セメント以外の材料
コンクリートにはセメント以外にも、砂利が含まれています。
砂利が入ることでコンクリートの強度が上がり、クラックの発生を抑えることができます。
またコンクリートは比較的高価な素材のため、使用する量を調整する場合にも砂利は使われます。
コンクリートを打設する場所や構造に応じて、適切な量の砂利を配合し施工することが必要です。
▼まとめ
コンクリートが固まるのは乾燥したからではなく、セメントが水と合わさることで水和反応を起こすためです。
水和反応は一時的なものですが、セメントの場合は反応が終わってからも効果が継続します。
このことから、コンクリートは建築材料としてさまざまな場所に使用されているのです。

TOP