コンクリートは耐久性が高く、建築物に欠かせない素材です。
頑丈なイメージのあるコンクリートですが、永続的に保てるものではなく寿命があります。
そこで今回は、コンクリートの寿命についてご紹介いたします。
▼コンクリートの寿命
■コンクリートの耐用年数
構造物には耐用年数が設けられており、これが寿命の目安です。
耐用年数には、法定耐用年数と物理的耐用年数があります。
法定耐用年数とは減価償却を算出する際の元となるもので、この規定によれば鉄筋コンクリートの場合は47年です。
物理的耐用年数は、構造物が劣化して要求される限界性能を下回る年数を表します。
鉄筋コンクリートの場合は、国土交通省の資料で117年です。
■コンクリート本来の寿命
コンクリートの寿命は、混ぜられた材料・施工法・使用目的・メンテナンスの仕方などにより変化します。
しかし一般的なものであれば、100年は耐久力があるというのが定説です。
歴史的建造物の多いローマでは、2000年前のコンクリートが強度を保った状態で海中から発見されています。
▼まとめ
コンクリートの寿命は、耐用年数が一つの目安です。
鉄筋コンクリートの法定耐用年数は47年、物理的耐用年数は117年と定められています。
実際の寿命は使用目的・メンテナンス・混ぜられた材料などにより異なりますが、一般的には100年以上はもつというのが定説です。
施工中の扱いも寿命を左右する要因ですので、コンクリートの圧送にも注意をはらう必要があります。